Windows ServerのCloudWatch LogsをSSMで行う

Windows ServerのCloudWatch LogsをSSMで行う

Clock Icon2017.01.27

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渡辺です。

これまで、EC2でのWindows ServerでCloudWatch Logsにログを転送する場合、EC2 Configで設定を行っていました。 しかしながら、昨年(2016年)の末のアップデートにて、SSM(Simple System Manager)を利用して設定することになっています(CloudWatch へのパフォーマンスカウンタの送信と Amazon EC2 Simple Systems Manager を使用した CloudWatch Logs へのログの送信)。 従来のEC2 Configの設定を行っても、CloudWatch Logsへログの転送が行われないので注意してください。

SSMでの設定

SSMでの設定はマネジメントコンソールやCLIを利用して行います。 今回はマネジメントコンソールを利用した手順を紹介します。

ドキュメントの作成

はじめにSSMのドキュメントを作成します。

SSMのドキュメントは、処理定義のようなものです。 基本は、EC2 Configで手動配置していたJSONファイルですが、SSMで利用するフォーマットにします。 次のサンプルJSONであれば、EngineConfiguration以下が従来のJSONと同じです(今回はPerformanceCounterやFlowなどの説明は割愛します)。

{
  "schemaVersion": "1.2",
  "description": "Example CloudWatch Logs tasks",
  "runtimeConfig": {
    "aws:cloudWatch": {
      "settings": {
        "startType": "Enabled"
      },
      "properties": {
        "EngineConfiguration": {
          "PollInterval": "00:00:15",
          "Components": [
            {
              "Id": "CloudWatch",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.CloudWatch.CloudWatchOutputComponent,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "AccessKey": "",
                "SecretKey": "",
                "Region": "ap-northeast-1",
                "NameSpace": "windows-ssm-test"
              }
            },
            {
              "Id": "ApplicationEventLog",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.EventLog.EventLogInputComponent,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "LogName": "Application",
                "Levels": "7"
              }
            },
            {
              "Id": "SystemEventLog",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.EventLog.EventLogInputComponent,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "LogName": "System",
                "Levels": "7"
              }
            },
            {
              "Id": "SecurityEventLog",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.EventLog.EventLogInputComponent,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "LogName": "Security",
                "Levels": "7"
              }
            },
            {
              "Id": "ETW",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.EventLog.EventLogInputComponent,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "LogName": "Microsoft-Windows-WinINet/Analytic",
                "Levels": "7"
              }
            },
            {
              "Id": "PerformanceCounter",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.PerformanceCounterComponent.PerformanceCounterInputComponent,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "CategoryName": "Memory",
                "CounterName": "Available MBytes",
                "InstanceName": "",
                "MetricName": "Memory",
                "Unit": "Megabytes",
                "DimensionName": "InstanceId",
                "DimensionValue": "instance_id"
              }
            },
            {
              "Id": "CloudWatchLogs",
              "FullName": "AWS.EC2.Windows.CloudWatch.CloudWatchLogsOutput,AWS.EC2.Windows.CloudWatch",
              "Parameters": {
                "AccessKey": "",
                "SecretKey": "",
                "Region": "ap-northeast-1",
                "LogGroup": "test/Windows",
                "LogStream": "{instance_id}"
              }
            }
          ],
          "Flows": {
            "Flows": [
              "PerformanceCounter,CloudWatch",
              "(SystemEventLog,SecurityEventLog),CloudWatchLogs"
            ]
          }
        }
      }
    }
  }
}

JSONファイルが出来たならば、マネジメントコンソールからドキュメントを作成します。 ドキュメントタイプはCommandを選択してください。

CreateDocument

関連付けを作成する

続けてドキュメントを対象インスタンスに関連付けます。 関連付け(Assosication)とは、処理定義(ドキュメント)を対象サーバに紐付け、実行状態にすることです。

マネージドインスタンスをクリックし、「関連付けの作成」を選択します。 この時、SSMエージェントが正しくインストールされ、適切なRoleが設定されていないと、対象サーバがマネージドインスタンスに表示されないので注意してください。

CreateAssociation

関連付けでは、先ほど作成したドキュメントを選択し、対象インスタンスを指定します。 さらにスケジュールを選択しますが、設定したらば更新するようなものでもないため、週1でも良いでしょう。

CreateAssociation2

CreateAssociation3

関連付けを作成したらば、「関連付けを今すぐ適用」を選択します。 しばらくすると、ステータスが成功となり、ドキュメントが対象サーバに適用されたことが解ります。

CreateAssociation4

CloudWatch Logsを確認すれば、ログが転送されていることが確認出来ました。

CloudWatchLogs

まとめ

Windows ServerでのCloudWatch Logsの設定方法が変わりました。 時期的には2016年11月頃以降に作成されたWindows ServerのAMIが対象です。 正確にはEC2 Configのバージョンが4.0.1343以降の場合が対象です。 従来の方法ではCloudWatch Logsの設定ができませんのでご注意を!

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